技師 アユミ

《Hopeful Monster》

古生代カンブリア紀　突如誕生した夥しい数の　変わった姿かたちの生物たち
新たな化石を見つけた学者が提唱しては　うたかたのごとく消えていく門

三裂動物門（Trilobozoa）　腕が三本　三重放射対称トリブラキディウム
盾状動物門（Proarticulata）　錯綜する節　左右相互対称ディッキンソニア
葉足動物門（Lobopodia Snodgrass）　棘持つ蠕虫　アイシュアイアハルキゲニア

そのほとんどが淘汰されゆき　残った僅かなものが主流（メインストリーム）
残ったものだけ分類したのが　生物リンネ式階層分類門（ボディプラン）

軟体動物門（Mollusca）　イカタコ貝類
棘皮動物門（Echinodermata）　ウニヒトデナマコ
脊索動物門（Chordata）　ホヤと同門　我々人類

カンブリア大爆発を運良く乗り越えただけ　生物もともと奇天烈珍妙　
同じ空の下　流れる雲ととも　主流（メインストリーム）になること目指して
今日もそれぞれ　くぐるべき門を探す　僕たち全員Hopeful Monster（ゆめみるばけもの）