《開口閉口》明日世界が滅びるとしても、今日、あなたはリンゴの木を植えるひびわれたね、荒地のうえ花に嵐はもう吹かないけれどしてもいない約束を守ろうとおもう入ってきて「人生!」と叫び出るまえに抱いた詩のあたたかさがもうすこしだけ残っているわたしが人違いのようにここに残った根拠のない話だとしても慣れてしまったその背中が笑えて涙ひとつ、ふたつしょっぱすぎても土は枯れないことばでははかれないつながりを、つないで、つづけて、つむいで、この景色に冷え切った口をひらくのだ