セラに起こされたメリッサが渋々起きてくる朝が好きだった わたしには植物の言葉は分からないけれど キサナドを唄うオルテンシアの声が好きだった 談話室でお茶を飲みながら含羞む アンネの笑顔が好きだった 育まれた豊かな緑の中で ニケが植物相手に話しているひと時も 文句を言いながら草むしりをするミーンの姿も 基地にサウナを作ってしまうようなヘクターの人柄も 物静かで聡明なセトと話す時間も 悪夢の始まる前は眩しかった、シュテンの快活さも 一日の終わりに、セラが夜更かしな誰かを怒る声も。