あのさ、
[もう少し話をしてみたいと思いつつ、スピーカーからチャイムが流れる——そんなに鳴らさなくても、聞こえてるっていうのに。
次の授業は何だっけ、そんなのどうでも良いからいっそさぼって彼女と話がしたいと思うけど、まさか彼女を巻き込むわけにはいかない。]
俺は萵連 陸太。
その、夢の話とか、いろいろ楽しかったし……
もしまた、あんたの気が向いたなら、 また今度 聞かせてくれよ。
[名残惜しい、ころころ変わるその表情をもっと見ていたい、だけど陸太のわがままで引き止めておくわけにはいかない。
の には、
の の言葉が、何より待ち遠しいはずだ と 知っているから
脳裏をよぎる言葉を自覚もせずに、陸太はふ、と力を抜いてほほえんだ。*]