>>51 「その中のひとりに、柊の姿があった]
「今年もお越しいただきありがとうございます。おや、うなぎパイじゃないですか」
こちらこそ、今年も招待いただいて光栄ですよ。
これ、柊さんが好きだと言ってたんで、一番うまいところの取り寄せたんだ。
[なんだかんだで刑事課は腹がすわっている。というか、新年会だけは特別なのだ。ブラックが赤狼署の新年会に来るようになって、3年目になる。柊とはその年の新年会からの顔見知りだ。
加納はどうやらそこで茶をふるまってくれるらしい。断る理由はなにもなかった。マントをひるがえし、誘われるままに刑事課へ]