―湖―[別荘を出れば、一人、湖の畔を歩く。きらり、目の端に光ったものが見え、屈み込む。] あ――…。[星屑を拾い上げれば、自然と苦笑いが零れた。今はもう、これを集めること――攫われぬよう身を護ることよりも、攫われた友を取り返すことばかりを考えてしまっている。それでも一応はと、拾った星屑をオリヴァーから貰った“お守り”と共に、腰に提げた革袋へと仕舞い込む。]