[中学の終わり、久しぶりに帰った家で見かけた義妹は、少し背が大きくなっていた。
ますます、オルテンシアに雰囲気が似てきて、凄く心臓が痛かった。
今だって、隣に彼女がいる気配がすると酷く落ち着かない。
彼女が、オルテンシアではないのかと思ったこともある。
けれど、それを話して更に溝が深まってしまったら、
折角ちょうどいい距離を見つけたのに、拒絶されてしまったら。
正直、もう立ち直れないような気がした。]
(そんなわけない)
[合唱部に入っている彼女が歌っても、植物が異常に育つとか、そんなことは一度も無い。
オルテンシアと同じ能力は持ってないんだ。
そう言い聞かせて、義妹が用意した朝食を>>46平らげるのだった。**]