《うそつきのこくはく》
一生貴方の中にいたいから、何度も貴方にさよならを言う。
何より貴方の笑顔が見たくて、一層深くと傷付ける。
喉が枯れるまで話がしたくて、声も忘れてしまったよ。
頭の中で、音がする。笛の音。笛の音。笛の音。
軽い音色。何度も何度も。誰かが草笛を吹いている。
言いたい事があるのだろう、子供が黙ってこちらを見ている。
僕の中にいるそいつは今日も、黙って僕をじっと見ている。
笛の音。笛の音。笛の音。笛の音。懐かしい記憶、あの日の■■。
今日も貴方に会いに行く。その顔を二度と見たくない。
何度僕に嘘を吐かれても、柔く微笑む貴方の顔を。
いつになったら気が付きますか? 本当の僕のとても醜いこの姿。
嫌いになってもいいから早く、どうかわたしをみつけてほしい。