あ、ヘクター……!
[走り出した彼より数拍遅れ、何があったのか確かめるために足を動かした。
その先にいたのは>>70>>71疲労困憊という言葉さえ生温いほど、疲れ切った様子のセラ。
>>68セラの手を取るヘクターの声>>72に、何も言わずその場から離れた。
――そうした方が、きっといい。
それに、セラも心配だけれど、今は何より倒れたアンネの方を優先しなければならなかった。]
(アンネが倒れた……)
[病魔は、待ってはくれない。
嗚呼。これ以上、奪わなくてもいいじゃないか。
仲間たちの、大切な人を。――もう。]