[そうして、ひょこりと現れたカ=リンに気付けば、>>108
一瞬目を見張り驚いたものの、すぐにふっとやんわり目を細めた。]
リン=ドゥ先生の下ですっかり開花したようだな。
天才看護師さん?
[ああ。見抜かれてしまったか。
きっとスイ=レーンが動じないのも、気付いていたからなんだろう。
女性という生き物は恐ろしいな。]
分かった。行こうか。
その前にそのスープ、もらってもいいか?
[リン=ドゥが作ったというスープ。
受け取ればカップ越しに温かさが伝わって、それだけでも安心する。カップに口をつければ、とたんに広がるブイヨンの旨味は優しい味。元気の出る味だった。]
旨いな…
[涙が出そうなほど、おいしい。]