[目を見張って驚きを露わにし、次いで柔らかく目を細めたハールーン>>119と傍らのオルテンシアへ、邪魔してごめんなさい、と謝って]
まさか。
セラに比べたら、私なんてひよっこだよ。
[天才看護師、そう呼んで貰うには、覚悟も勇気も何もない。
知識だけはあっても、セラのように強く向き合えたりしないから。
軽口のような彼の言葉に、肩を竦め。]
ん、どうぞ。
[ハールーンへはオルテンシアがカップを渡しただろうか。
旨いなと呟く声には、「でしょ」なんて、自分が作ったわけじゃないのにそう言って。
まるで、友達が褒められたことを喜ぶような反応だった。]