[それにしても、少年はずいぶん心配性なようで。>>116そんなにひどい顔をしていたろうか、と苦笑しつつ、道すがら、ぽつりと語りだす言葉に耳を傾けた。] ……そう、あそこに落ちたの……。 あなたの方こそ、怪我はなかった? ……それにしても、本当に。 最初から、ずいぶん派手に「喰った」わね。 知ってるわよ。……犯人なら「ここ」にいるから。[ローブの左胸を、無事な右手で軽く握って示し。空の大穴を見上げながら、その向こうの虚ろを見つめる。]