《エトランゼ》目が覚めるような赤と緑のしましま服着た男でした先がとんがってそりかえった靴にはきらきら金色の鈴がついていまして飛び上がるたび チリーン、チリーンと涼やかな音色を響かせますあっという間 あっという間に悩ましい不安の種も守られなかった未来の約束もぜんぶぜんぶ彼が連れて行ってしまいましたねぇあなた、あの街にいったらチリーン、チリーンと鈴を鳴らしてみてください大人たちが飛び出してきては途方に暮れたように立ち尽くして虚ろな瞳に吸い込まれていくのですよ