月狼国

299 [誰歓]詩人狼村11th[ガチ]


骨の髄まで イヌイ

《エトランゼ》
目が覚めるような赤と緑の
しましま服着た男でした

先がとんがってそりかえった靴には
きらきら金色の鈴がついていまして
飛び上がるたび チリーン、チリーンと
涼やかな音色を響かせます

あっという間 あっという間に
悩ましい不安の種も
守られなかった未来の約束も
ぜんぶぜんぶ彼が連れて行ってしまいました

ねぇあなた、あの街にいったら
チリーン、チリーンと鈴を鳴らしてみてください

大人たちが飛び出してきては
途方に暮れたように立ち尽くして
虚ろな瞳に吸い込まれていくのですよ

(146) 2021/03/08(Mon) 18:46:31

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