頼りになるのは……
俺が、頼りにしてるのは……
毎日毎日、「起きろ」と、「寝ろ」を言って聞かせる、
そういう、しゃきしゃきしてるセラだ。
[>>1:9 セラは、そんな自分を「口うるさい」と後ろめたく思う気持ちがあるかもしれない。
しかし、そんな芯のある彼女だからこそ、みんなが頼りにしたがるのではないのか?
医者というのは結局、セラの一面でしかないのだと、ヘクターはそう思っている。
医者であろうがなかろうが、セラ本来のあり方そのものが頼りになるのだと
——口頭ではどうにも、うまく伝えられなくてもどかしい。*]