《雷雨で全部隠すから》
インクの瓶が溢れて 床に滴り落ちていた
ああ もう朝か すっかり寝ていたよ
『すくいようのない結末』を迎えた事を思い出して
ノートに綴った「想い」の亡骸をゴミ箱に捨てた
外の天気は大雨 所により雷鳴
こんな天気なら ちょうどいいや
壊れた純情ひとつ 溢れる感情ひとつ
その場に蹲って 全部吐き出した
大丈夫 この天気なら誰にも気づかれやしないさ
お迎えの傘なんていらないし
偽りの「アイ」なんてもっといらない
伸ばした手は結局 届きすらしなかったんだ
雷鳴と豪雨はまだ止まない
僕の感情もまだ止まらない