>>10《愛妻家の食卓》君のいないリビングは、ひんやり冷えてどこか寂しい。「ねえ、もう煮えた?」孤独に耐えられなくなって、君に会いにとキッチンへ。鍋の中、箸でつつけば、ほろりと崩れる細い指。「今日も綺麗だね、いただきます」今から僕は、君と永遠に一つになる。