― 夢:追憶 ―『――お前が、裏切り者なんて、 そんな訳 ――』[獣の声が、悲痛に震えている。]『幾年の、私達との絆より。 幸せになってほしいのは、 ……その「子」、なんだろう?』[震えているが、笑おうとも、している。だって、まだ獣のほうが、彼を、怪物などではなく、ヒトとして、『友』と信じて――。*]