―深夜:湖にてアーサーと―[肩を叩くまでこちらには気付かなかったのだろう。ほんの少し、安堵が混じったような声の後、すぐに唇を噛むのが見えた。]…………[肩を震わせた彼の頭に手を置く。そうして、昔もしたようにポンポンと。]何を言うか小僧。お前さんは、傍にいただろう?その金の髪、その灯のような赤い目。何もしなくとも目立つだろう。わしも、その昔、星灯の届かぬ、真っ暗闇の森に迷い込んだことがあった。それを導いたのは、夜空に輝く、たった一つの一番星よ。