[羨望を向ける赤い目が痛かった。>>131
強がりを続けようとしても、耐えきれなかった。
その時に黙っていた思いを、つい、涙と一緒に零してしまって。]
友を、眩しいと感じるのは、ぼくもいっしょなんです。
ダンテ君の持つランタンは、あまりにも、綺麗で。
土に汚すのが嫌で、ランタンを欲しがった事は、ありませんでした。
アレが隣にいて、照らしてくれて当然だと思っていました。
[自分の一歩前を行き、夜道を照らすのはダンテの役目だった。
外套の背は暗いから、隣にいなければ、灯りはみえないから。]
そう、思ってた気持ちは、きっと。アーサー君と、同じなんです。
…みんな、一緒なんです、だから。
うらやましい、なんていわないで、並んでくださいよ。