[中に居るのは、もう確かめる必要すら、ない。
わたしは黙り込んで、通信機を起動すると
オルテンシアとシュテンへ向けて、言伝を向ける。]
…二人とも、無事でいる?
ミーン――ハールーンと、セラは宇宙船に居るわ。
直ぐに…ああ、出来るだけ、急いで来て頂戴。
それと、シュテンに。セラからよ。
後任の医療責任者の席はあなたに、と。
[現状を簡潔に伝えて。
手向けられた花>>48が欠けた
棺の一つへ歩み寄る。
その中に眠るセラの顔を見ながら、]
…お疲れ様。 おやすみなさい。セラ。
[働き続けてきた彼女の為に一言を送って。]