[頭の中でずっと信号が鳴っている。
何カ、オカシイ。変。普通ジャナイ。
けれどその正体に気付けないのは他に緊急事態が発生しているから。
苦笑する顔にはこちらも苦笑い>>173]
ふふ、ほんと。
心を綺麗に抉られた気分。…絶望をありがとう?
[思えば始めから絶望していたのだ。
ただ諦めてはいけない立ち止まってはいけないと、ニケの身体を切り開いた責任があると、最早信じる事のできない明るい未来に無理やりにしがみついていたけれど。
そんなもの有りはしないと認めてしまえば。懺悔したい気分ながら、案外スッキリして]
………ずっと、言いそびれていたんだけど。
[ゆっくり話そうと告げたまま>>2:288宙ぶらりんにしていた言葉たち。それを今、伝えたくなった。
ごめんなさいと、ありがとうと、それから―――…]