[そうして、手分けすることを決めれば、
己も外套を羽織り、ランタンを引き寄せた。
作業台の上には作りかけのランタンが、
夜明けの色を出せぬまま散らかっている。
これを仕上げてやるのは、まだ先になりそうだ。]
―――…そういえば、アーサー。
君は流れる大量の星を見て此処に来たんだろう?
カッサンドラもそれを目の当たりにして、
此処まで来た訳だから、街外を当ってみるのは悪くない。
あとは―――…、綺羅星を探すに長けた慧眼。
そんなものもあると嬉しいね。心当たりはあるかい?
[悪の大臣から逃れた友を振り返り、首を捻る。>>190]