《帰り道》気づかないだけで傷ついてるちっぽけな結末に蹴躓く身体は北へ、こころは南へながいながい自由落下のはてさよならのかたちをして埋まり込んだ慣れていないことばれてしまうのよ小鳥たちが有明朝ぼらけついばんだあと よ だけが余った世界じゅうをぐるりまわってわたしは口の端に止まる一編の詩たましいの帰り道を今は知らない