≪その日まで≫ ポンコツな僕が撒いた種はひとつぶ残らず腐っていた。このところ身体が軋んで仕方ない。腰をトントンと叩いて励まし真っ暗な空を見上げる正午。稼働開始から七万飛んで五百二十六日目。明日こそ芽吹くだろうか。いつかお払い箱になって骨格だけの僕は案山子になって黄金の実りの中で微笑んでいよう。