月狼国

299 [誰歓]詩人狼村11th[ガチ]


骨の髄まで イヌイ

≪その日まで≫

ポンコツな僕が撒いた種は
ひとつぶ残らず腐っていた。

このところ身体が軋んで仕方ない。
腰をトントンと叩いて励まし
真っ暗な空を見上げる正午。

稼働開始から七万飛んで五百二十六日目。
明日こそ芽吹くだろうか。

いつかお払い箱になって
骨格だけの僕は案山子になって
黄金の実りの中で微笑んでいよう。

(213) 2021/03/05(Fri) 18:57:29

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