[抱きしめる腕の中、欲していた声が言葉を綴るのを聞けば。>>212] そんなことを言われると。その。 離したく、なくなるだろう……。[嗚咽をあげる彼女をあやすように、そっと菫色の髪を撫でる。自らの緋色も潤んではいたが。今ならば、恥ずかしくはないだろう……と。]