[青ざめた表情が抜けないまま。
おかしな呼吸を繰り返したまま。
ぎこちない、笑顔をつくって。]
やだなあ、ダンテの真似なんかしなくていいんですよ。
そんなに森の茸が嫌ですか?
隠れてなくったって、いいんですよぅ。
アーサーくん、
アーサーくん。
[神殿の階段を、とん、とん。と、降りて。
ガチガチと歯を震わせながら、まるで、昨日の遊びの続きのように。
少しだけ、森の茂みを踏んで、数歩。]
どこだよぅ、おーい…
[おかしな上擦った声で、小さいのか大きいのかよくわからないそれで。
空虚に、友を呼びつけた*]