覚えてる限りと言われてもな。軌道しか分からんが。[ポリポリと額を掻いて、]確かこう。[使い古された万年筆を受け取って、地図上にさっと軌道を描く。いつもの軌道と、先ほどの軌道。そうすれば、どこでブレが生じたかぐらいは分かるだろうか。]おそらく、あのアーティ坊が昔住んでたあたりだとは思うが。[書き終われば、万年筆を持ち主に返して。]