[街中をそのまま進んでゆく。
この辺りはまだ動揺も少ないらしい。
それ故か手掛かりのようなものもなく、
あの青年が言っていた、湖の方角に足を向けかけた時]
……あ
[いつものパン屋で見かける、長い耳>>301
現在の状況がまるで嘘のように、幸せそうにパンを頬張っていて、
きゅう、と自分のお腹までつられてしまった。
よく考えれば少女を追って来た為、朝食は食べていない]
……あの、そこの。
自警団です。何か異常や、困ったことは…ありませんか?
[なるべく平静を装いながら食事中の彼へと、話しかける。
我慢の顔はやはりいつもより、険しい]