月狼国

60 【RP】流れ星を探して


薬屋 カッサンドラ

― 薬屋の日常 ―

[ゴリゴリと薬草を擂る音が響き渡る。育てていた薬草が、ようやく使える段になって。
青と赤の不思議なグラデーションのかかった葉を刻み、擂り潰してから乾煎りする。
湖に生息する蛙の粘液と星の形をした木の実を合わせてペースト状にすると、紫色の軟膏が出来上がった。

趣味の悪い色をしているが、塗って伸ばしてしまえばわからない。よく効く傷薬の完成だ。]

軟膏ならあまり沁みないのよね。

[怪我をしてほしい人物など、この街にいるはずもない。
それでも自分を少しでも頼ってきてくれる人がいて、それに応じる事ができるこの職業が、大好きだった。]

(312) 2015/05/22(Fri) 02:35:53

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