月狼国

76 【完全RP】輪廻の果てに


医学博士 セラ

[――…………「セラちゃん」……?

その響きに、覚えがあった。>>293

周りにいる誰とでも皆、心を隔てて接する事しかできない自分。
「ちゃん」を付けて呼んでくれるような友人などいなかった。
たったひとりを除いて――――…]

 ……………アン?

[小さく小さく、誰にも聞こえない呟きをもらして顔を覗かせれば、彼女はすでに目を閉じていたため>>294、眠りを妨げないようにと静かに衝立の影にまた隠れる。

記憶の中のあの子は、眼鏡をしていなかったけれど――
気づいてしまえば確かに、面影のある……気がする。
いや。ある。
ああ…………あの子が、ここにいるのか。

自分よりも幼かった彼女は、きっと“約束”の事など覚えてはいないだろう。語るつもりもない。
けれど、思い出のあの子がいると――それだけで
単純にも、何とかやっていける気がした。*]

(316) 2015/09/08(Tue) 03:22:17

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