《怪文書》お前はここで俺と死ぬのだとだけ書かれた手紙を黄母衣衆が運んできたどこの手の者か、と問うたらおもいきり尾張訛りで「派遣じゃがね……」と俯くはじまりだけが足踏みを繰り返す言葉は個と場にあたためられて概念の丘に旗を立てる勝つより大事なことがある、そんな箴言を返書としたわたしたちは春を渡り明日はもう少しだけ遠いところまでゆく