>>332グミノ先生
──ねえ、先生?
あの扉は、もうしぐ閉じてしまう。
迷っているひとも、決めなくちゃ、いけない。
………時間には限りがある。
みんな、さいごは、決めるんだよ。
先生が「最後に扉を潜る人」になってもいいよ。
──先生は、先生自身は、どうしたいの?
[じっと眼鏡の奥の瞳を見て、尋ねた。]
…ナツはちゃんと自分で決めたよ。
先生も、誰かの為じゃなく、
自分で、自分のこと考えて、決めてほしい。
………それならあたしは、
たとえ先生が扉の向こうに行かないんだとしても…納得するしか、ないから。
[少女は傲慢に言いたいことだけ言い残すと、進むべき道へと、歩いた]**