《colorful wor(l)d》花は黄色く、鳥は茶色い。風は緩やかな緑で月は白くうっすら光る。なんのことはない。彼らにも黒より好きな色がある、というだけの話さ。僕の目だけにこっそり、教えてくれる。気まぐれに。なんのことはない。僕らは文字が好き、というだけの話さ。過去がどうしょうもなく青かったりするのも今が燃えるように赤いのも。黄色い黄色い『気まぐれ』に。教えてもらうだけなのさ。