[涙が止まらない。どうして、ここまで言うのかも分からなくなってきた>>335
嘘なんですよね?]
………分かりました。
[嘘だって言ってください。また笑顔を向けて下さい。
メットを被っている所為で、拭いたくても拭えない涙を垂れ流したまま。
その場に居るであろうシュテンさんかヘクターさんに、手が空いたら、ニケさんの点滴と解熱剤を頼む。
私が言う事で、このまま問答を繰り返すようなら、治療を誰かに代わってもらった方が、ニケさんに早く治療が出来る。それなら、自分が居なくなった方が早い。]
………おねがいします。
[それは、蚊の鳴くような声で。とても小さな声で。]