ー 医務室前:廊下 ー
[でも、流石に医務室から離れる事は出来ず。患者から離れる事は出来ず。
女は、崩れるように扉横の壁に沿ってズリズリと座り込んだ。]
……、ニケさん、行ってくれないと分かんないです。
私、バカだから。
[もしかしたら、彼の言う通りもう間に合わないのかもしれない。その可能性は高いかもしれない。医療者じゃない私でもそれは予想はつく。
死の予想なんかしたくない。]
…最後まで一緒に居たいって、思ってはいけないんですか………。
[大切な仲間だから。3ヶ月共に過ごした大切な仲間たちだから。
これが”恋”なのか、分からないけれど。そんな事、今は考えられない。ただ、ただ]
生きて……ほしい………
[女は、啜り泣く**]