…症状を申告してもらえるのは助かるけど。
自己判断をしないで、医者は私よ。
[自分の身体をさも理解しきっているように言うが>>364、これは急激な血圧の低下による失神の前兆ではないのか。
そう考えながらも彼の言葉を吟味し、あらゆる可能性を考える。
確実な事が何もなくて打てる手立てが限られすぎている。
けれど今は]
………アン。
薬の開発は後よ。
今すぐ水を持ってきて――ニケに。
[ちいさな声で、通信機で簡潔に用件を伝えて]
……ニケ。
今、アンネが「お茶」を持ってきてくれるわ。
[だからもう少し、待っていて。]