[ワザマエではなかったか、と、
やはり広く浅く何処か間違った知識の博覧会。>>385
老人に混じって過ごしたが、大事な要は抜け落ちている。]
―――チェスが?
……ああ、そう云えば、麦の調子が悪いとか。
要領を得ない話だったが、天の恵みには明るくなくてね。
[切り出される話題には、記憶を手繰り、
獣の血統が強い友の言葉を唇に乗せた。>>148
ただ、己にも水を向けられれば、沈黙と逡巡を数秒噛み。]
いや、――…私には良く分からない。
私は空とも大地とも遠い、しがないランプ職人だからね。
ただ、これは星に限らずなんだが、引っ張られている感はある。
人だったり、物だったり、そういった流動性を覚えるよ。
何かに呼ばれているような、待っているような。
……それが如何かしたのかい。