―――…チェス、
君がレディなんて言葉を知っているなんて。
[しかし、驚く起点は別の場所にあった。
彼女は己の師にとってのアイドルなのだ、とは、
流石に師の名誉と今宵の夢見の為に言えないが、
作って見せる顔は微妙な代物。]
人を黒幕のように言うものじゃないよ、チェス。
君が困れば私が助く、私が困れば君が助く。
親友として健全この上ないじゃないか。
[長躯を伸ばして立ち上がりながら、迫ってくる視座には、
飄々と告げる本音半分、言い包め半分。>>419
押し付けられる星を、軽く笑いながら折半し―――]