[十の欠片を対等に分けたところで、不意に支えにしていた腕力が消えた。>>420自重を任せていなかったが為に、傾くことはなかったが、肌を騒がせたのは、彼女から覚える確かな警戒。] ローズさん? この星が何か……、[語調に疑問を孕ませながらも、少し逡巡を経た後、脱いでいた帽子の中へと放り込み、鍔を絞って縛ると、外套の中にしまってみせる。彼女を見やる瞳は、沈黙と逡巡を備えて。]