…ダンテくん。貰ったはいいんですけど。
これ、僕、あまり好きじゃないです。
…麦が、嫌いそうな気がします。
メリッサさんが、あそこにも、畑にもある、って…。
[彼女の言葉を待ちながら、
ぽつ、ぽつと、今朝の記憶をたどって囁く。
厚手の服なので、光は通さないが、
そっと手を触れれば、あの熱がまだ込められているようで。]
だ、だから僕。戻ろうとして、て。畑に。
もともと、その星の回収を誰かにお願いしようって。
町、降りてきたんです。
[彼女ほどでもないが、ぞわぞわとした嫌悪感に駆られて。
無意識で、ぐ、と唇を噛んでいた。*]