《心中計画》古びたノートを開いたら、あの日の夢が広がっていた。大人の僕は随分と、凄い奴になる予定らしい。大金持ち? そうじゃない。世界チャンピオン? そうじゃない。そうじゃないけど大人の僕は、文字を綴って暮らすらしい。「なんだい、後悔してるのかい?」いもしない僕が、さびしく笑った。お前はここで、俺と死ぬのだ。