《盲目な僕のつくりかた》渡された銀色のフレームは、掌に無理なく収まった。21グラムしかないこれが、どうやら僕の脳みそらしい。「これ、随分軽いんですね」「ええまあ中身が無いのでね」「中にはなにを詰めるんですか?」「お好きなものを、お好きなように」それなら僕は、社会とか義務とか戦争だとか。そんなどうでも良いものじゃなく。君だけでこれをいっぱいにするよ。