《溺詩》降参だ、降参なんですおまえはここで俺と死ぬのだとか格好つけて真似てみたところで覚悟もない薄っぺらな強がりはあなたに鼻で笑われるだけどんなに気張って言葉を並べたって無駄でどうせ全部見透かされて今日も僕はあなたに命乞いをするあなたに捨てられたら僕は生きていけない枠だけになった脳みそじゃ生きると死ぬの違いもわからないけどここにあなたがいて僕を冷たい目で見てくれている間はまだ自分が死んでないってわかるそれで充分幸福だ、幸福なんです