《これでも僕は、それでも僕は》
私の家に詩集は1冊もない。
驚くべきことに他人の詩にとんと興味がなかった。
私の家に言葉は1編もない。
全て電子の海に放り投げながら生きてきた。
教科書に載る詩歌はソラで言えた。
それ以外はとんと読んでこなかった。
図書館で名前が探せるのは谷川某。
それ以外はてんで門外漢。
これが説であるなら100冊は、
これが詞であるなら10000曲は、
これが画であるなら1000000話は、
いやこの比較もきっと下らないなと笑いつつ。
嗚呼それでもやっぱり詩いたい。
あの夏、君が望んだ僕で居たい。
嗚呼皆、僕を認めてくれるかい?