《ペインキラー》 >>866硝子の羽の小鳥を拾った、怪我をしていたようだから。小鳥は羽が痛むのか、掌の中で何度も鳴いた。「だれかわたしをたすけてください」「そんなに鳴いては、喉が痛むよ」「だれかわたしをあいしてください」「そんなに泣いては、傷に染みるよ」綿でくるんで温めて、よく煮た麦を、口まで運ぼう。「あなたがわたしをあいしてください」腹が膨れて傷が癒え、それでも君が言うならね。