>>924
実は>>923で書いた批判は、私がこれまで散々言われてきた事なんだ。
私には一応詩の師匠にあたる人がいるんだが、その人から言われたいちばんきつい批評は「この作品は技術的にはよく出来ているけど作者だけにしか見えないものが何一つ表現されていないから詩としては評価できない」だった。
フジノ君の作風でも、多分ポイントになるのは同じなんじゃないかと思ってる。
特にSFやシュールな世界観を描く場合、すでにある先行作品を曖昧になぞってしまうと独自性が何も出せずに終わることはよくある(経験談)。
そうすると折角の筆力が宝の持ち腐れになる。
では「作者にしか見えないものを表現する」には具体的にどうすればいいのか、と言われると困るんだけどね。
何しろ「作者にしか見えないもの」だから。
私自身も私にしか見えないものを毎回狙って題材に選べている訳では全然無い。
ただ自分の作品が良作になるか凡作になるかの一つの基準として参考になるのではないかと思って言わせてもらった。