《木馬》悲鳴が個室を引き裂いた恍惚と涎を垂らしたくまが視ている空調は効き過ぎているから錠前は結露して錆び付いた後だ自重が苛むのならば天使を呼べば良かった白が散る白が散る白が散って滴ったものの行方が透明になる擲たれた塗り具の亡霊が腹立たしかった遺されたチューブの黒が天井に染みていた