《ぼくはゆうれい》僕は幽霊、死んでいる。死んでいるから、皆に見えない。パパにもママにもクラスの子にも、僕は誰にも見えやしない。僕は幽霊、死んでいる。死んでいるから、痛くない。罵倒に冷笑、放置に暴力、僕はなんにも痛くない。「ねえどうしたの、血が出てる」なのに貴方の優しさだけが、泣きそうなくらい痛いんだ。