《いいちこ》すこし飲んで すこし旅の途中あなたの体温の半分とちょっとだけひびわれたくちびるを委ねてはくれまいか水飛沫のような透明になりたい知らない町の名前をひとつ口の端にのせて人波の営みがきょうも誰のものでもなくしなやかに流れてゆきますようにいまだけはいつもの顔してちょっとだけ笑えこんな日々を祝おう