《ノーセンス・ノーラブ》
あ〜〜〜〜〜〜!!!
好き。
この「なみなみ線」を永遠に引けるくらい好きだが、そんな告白が成功する訳ねんだよな。って冷静さはある。
おモテにならない俺なので、どしたらいいのかわからない。好意に鈍くて敵意に敏い、そんな残念なヒトなので。
はーーーーーーー……。
「あおなみ線」ってローカルに乗る。俺の家は海近く。そう言えば聞こえは良いけど、輝く砂浜なんて何処にもない、工業地帯のしょっぼい海だよ。
天むす持って、観覧車に乗った。
あーあ、好きってなんなんだろう。どうして、あの人なんだろう。アイドルが好きなのと、どう違うっていうんだろう?……元も子もないこと、言ってるかな。
丸いはずの地球が、地平線を見せる。夕陽があるから、この世の形がきっとわかった。
あなたがいたから、僕がカタチを持ち始めてる。なんだか少し感動して、沈む太陽と同じいろの天むすを、てっぺん間際で一口に放り込んだ。ふふ。しょっぱい。